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医学生と一緒に「ハンセン病と人権」について考えました!千葉民医連奨学生会議

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「社会的に弱い立場の人を救えるようになりたい」

2021年10月31日(土)ZOOMを使用した千葉民医連奨学生会議を行いました。

テーマを「ハンセン病とともに生きる」とし、「医療者が人権を侵害した歴史を知り」「医師の使命と医師像を考えること」を目的に開催し、医学生10名が参加しました。

「社会的に弱い立場の人を救えるようになりたい」

私たちの奨学生会議では、当事者の困難を知ってディスカッションすることを重視していますが、コロナ禍の現在、療養施設等でフィールドワークを行うことが困難な中、語り部の平澤保治さんの講演を聞き、実際に療養所を見学したことのある奨学生2名のプレゼンを基に討論しました。
プレゼン担当の奨学生からは
「何故医療者がハンセン病を学ばなければならないと思いますか?」
「園内での当時の生活の壮絶さ。劣悪な環境。非人道的な扱いを知ってほしい」
「入所者の平均年齢は高くこのまま忘れ去られてしまうのか?それでいいのでしょうか?」
などの問題提起があり、「身の回りの差別や偏見から人権を考え、人権を守るために医療者として何ができるか」についてディスカッションを行いました。

参加学生からは「妊娠、出産、結婚など人間らしい生活が送れていない。国の方針、対応で差別偏見が助長されてしまったのだと思う」「治療法や感染力について知識が有るのになぜ隔離されたのかと理不尽さを覚える」「ほぼ牢屋・監獄での生活。何も悪いことをしていないのに酷い」など憤りの声が上がりました。また人権侵害の理由として「正しい知識があるだけでは差別、偏見を防ぐことはできない。」「政府が推し進めていった結果。真実を認めたくないと、誤った方向に強行した結果、事実が歪められた」などの意見が出されました。

医師像に関しては「一つずつ課題を克服し、社会的に立場の弱い人を救えるようになりたい」「国の立場や保身を考えるか、地域の人たちの困難に応える医師になるか。私たちもどういう医師になりたいか考えることが大事。」などディスカッションは最後まで尽きることがありませんでした。
 次回は2021年1月9日(土)「憲法」について医学生と考えます。

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