本日の研修医「こころに残った患者さん報告 小児科研修を終えて」の巻

研修 船橋二和病院 初期研修

本日の研修医「こころに残った患者さん報告 小児科研修を終えて」の巻

子どもでも、ちゃんと向き合えば信頼関係を築くことができる

小児科研修を終えた伊豆川先生の「こころに残った患者さん」発表がありました。

 

今回の症例の患者さんは、10歳の小学4年生の男の子A君。夜間に38度の発熱リンパ節の圧痛が出現して近医受診。対処療法で軽快となりますが、以後、微熱→解熱の状態が再度続き、二和病院を再受診し、精査加療目的で入院となりました。

 

 入院時も38.1度の熱があり右後頸部と顎下リンパ節の圧痛がありました。感染症や自己免疫性疾患、腫瘍性等を念頭に置き各種検査を提出し観察を行う方針となります。

 

 入院後、外注検査結果一覧より自己免疫性疾患は否定され、最も疑われる病名は亜急性懐死性リンパ節炎(菊池病)となりました。

子どもでも、ちゃんと向き合えば信頼関係を築くことができる

 入院後6日には解熱し全身良好状態に。リンパ節の圧痛も消えました。改善しつつある症状をみて、伊豆川先生は「このまま熱が出ないこと、リンパ節が痛くならないこと、血液検査でわるくならないこと」を条件に退院できることをA君に伝えました。

 

 A君も退院を目前に喜びます。しかし、9月24日の血液検査ではASTが再上昇、これまで正常範囲にあったCKが上昇していました。

 この検査結果をどのように判断するか。

 退院を控えたA君、頑張って院内を歩いていました。その結果が血液検査の数値に表れてしまったのではないか・・・菊池病が悪化しているわけではないので退院可能と判断されました。

 

 検査結果を説明を受けたA君。今まで上がっていなかった数値の上昇にショックを受けてしまったことから、一人で病室で泣いていたそうです。A君には祖父が末期癌で入院中という背景があり、自分も「入院=死んでしまう」と思い込んでしまい、不安が大きかったようです。

 

A君の様子を看護師から聞いた伊豆川先生は、Y君の病室を訪れ改めて今の状態を説明しました。

・久しぶりに体を動かしたため、今回の検査値になったこと

・症状は落ち着いているので予定通りに退院できること

・退院後も外来で、経過を見ていくこと

を伝えられたA君は安心した様子を見せてくれました。

現在A君は退院し、外来での経過観察となっています。

最期に本症例を通して

・親御さんからの情報には多くの大事なことが含まれている。

・子供にとって「入院」は想像以上のストレスとなり、不安を持ってしまうこと。

・小児でも成人患者さんと変わらない。子供であってもしっかり向きあうことで、信頼関係を築けること。

を学んだと伊豆川先生よりまとめがありました。

 

伊豆川先生、小児科研修お疲れ様でした。

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