ふさのくに家庭医療センター
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ふさのくに家庭医療センター

 (1)名称「ふさのくに」の由来
 (2)船橋二和病院(千葉民医連)のステップアップ
 (3)なぜ「家庭医療学センター」ではなく「家庭医療センター」なのか
 (4)構成メンバー紹介




名称「ふさのくに」の由来

「ふさのくに」の由来→房総の「房」も「総」も「ふさ」と読め、「ふさのくに=千葉県」をあらわします(千葉県のHPでも使われている)。もともと船橋二和病院が所属する法人(千葉県勤労者医療協会)や千葉民医連が千葉県全体の医療の充実を目指すという大きな「夢」を抱いて設立されたため、その「夢」にあやかることからこの名称にしました。ちなみに、「ふさのくに家庭医療センター」を中国語で表すと「房総国家庭医療中心」です。

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千葉県のシルエットの中に大きなローマ字「F」が含まれています。この「F」は、「Fusano-kuni」 「Funabasi-Futawa Hospital」 「Family Practice」に含まれる「F」を意味しています。また、船橋二和病院がある位置が★で示されています。
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船橋第二病院(千葉民医連)のステップアップー保健・医療・福祉複合体」全体でFamiiyPractice!-

「総合性追求の拠点」としての家庭医療センター
 
 船橋二和病院は299床の地域中隔病院で、内科・外科・小児科・産婦人科の4科を基幹科とし、精神科・整形外科・泌尿器科などもある千葉民医連のセンター病院です。さらに千葉民医連全体として8つのサテライト・クリニックや訪問看護ステーション、老人保健施設、在宅介護支援センターを有するなど「保健・医療・福祉複合体」を形成しています。開院以来、「0歳から100歳まで」「予防からリハビリまで」をモットーに地域の基幹病院として医療を展開してきました。
 また医師の卒後研修においては、28年来のローテート研修の実績があり、初期2年間の間に必ず3ヶ月間の(副所長としての)診療所研修を組み込んできました。当院の外来診療は、午前は各専門科に分かれた外来を行っているものの、午後・夜間外来および救急外来は全科外来であり、まさに「家庭医療」的な外来診療を行っています。当院で活躍する医師の大半は当院での卒後研修を受けた経験があり、どの診療科の医師も一定のプライマリ・ケアに対する理解と実践があるのが特徴です。
 もともと千葉民医連では、「(地域住民との)共同の営みの医療」「病気の社会性に目をむけ、患者を生活と労働の場でとらえ、人間が社会的存在であることもふまえた全人的な医療」の実践を心がけ、ほとんど家庭医療に近い「総合的な医療」の追求を行っていました。その歴史と伝統をうけ、2005年に制定された船橋二和病院の理念に「総合性をもった医療を追求する」と明記されたことをきっかけに、千葉民医連の「保健・医療・福祉複合体」全体の「総合性」を追求する拠点として「家庭医療センター」を設立しようとする動きが加速してきました。
 「ふさのくに家庭医療センター」は、千葉民医連全体をもう1ランク上のプライマリ・ケア ホスピタルへとステップアップさせるため、「総合性追求の拠点」としての活動を行っていきます。

総合性とは?私たちはこう考えます
 ところで、総合性とは何でしょう?何でもできるスーパーマンになることではありません。私たちは、以下のモデルにあるように、焦点をあてる対象を個人・臓器・組織よりもより大きなユニットで捉えて追求していくことだと考えています。「家庭医」は特に地域や家族というユニットで捉えた医療の展開を得意としているため、その領域に力を入れた医療を追求していきたいと考えています。

Engelの生物心理社会的医学モデル(1980)(一部改変)
Engelの生物心理社会的医学モデル(1980)(一部改変)


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なぜ「家庭医療学センターではなく「家庭医療センター」なのか?

 米国オレゴン健康科学大学家庭医療学教授のJohn.W.Saultzは、その著書「TEXTBOOK of FAMILY MEDICINE」の中でこう述べています。

Family Practice(家庭医療)とは、アメリカで20番目に認められた専門分野ですが、
Family Medicine(家庭医療学)については現在4つの考え方があるといいます

① 学問分野としてのFamily medicineは存在しないという考え方
② Family Medicine=Family Practiceという考え方(Saultzは反対)
③ Family systemの中での健康や病気について研究するのがFamily Medicineとする狭い見方
④ Family Physician(Family Practiceに従事する医師=家庭医)のありかた(実際の活動内容など)を研究するのがFamily Medicineであるという考え方

Family PracticeでありFamily Medicineでない理由
 ① 元はFamily PracticeはGeneral Practiceから発展してきたルーツを強調するため
 ② (アメリカの)communityやcareを対象にpracticeするphysicianを育てる目的を強調するため(アメリカの専門医たちはpracticeと学問を混同してきた歴史があり、例えば内科:Internal Medicineにはpractice specialtyとacademic disciplineの両方の意味があるが、Family Practiceはあくまでも「Practice」を強調したらしい。)
 そもそもSaultzは著書名を「Family Medicine」にしている訳ですが、彼はFamily MedicineをFamily Practiceの知的な土台(根拠)となる知識・技能・態度について言及するときに使う言葉として用いています。
 ほとんど言葉遊びになってしまっていますが、①当院ではSaultzのテキストでずっと家庭医療を勉強してきたので、思わず彼に傾倒してしまったこと。②我々のcommunityやcareを対象にpracticeする physicianやstaffを育成したい、という考えからあくまでも「Medicine」よりも「Practice(実践)」を重視したいのでこちらを選んだわけです。
 もちろん家庭医療の学問的追究は必要であり、そちらも重視していきたいのですが、まずは実践重視型のセンターを目指していきたいと考えています。
 千葉民医連は設立以来、主に千葉県北西部において地域医療を担ってきました。その医療内容は前述のように、かなり「家庭医療」に近い内容であったことは事実です。しかし、欧米など諸外国で行われている「家庭医療」と比較すると、たとえば「患者中心の医療技法」「家族志向のケア」「医学教育」などの点については、似てはいるもののまだ不十分であったり、現場で培われてきた経験がまだ言語化されていなかったり、整理されていない部分があります。私たちは、千葉民医連で今まで行われてきた地域医療を尊重し、そこに「家庭医療」の優れた点を取り入れていきながら、より一層よい医療を追求したい、そういう立場を大切にするため、あえて「家庭医療センター」と名乗ることにします。また、将来的には、もちろん同じく千葉県で地域医療に奮闘されてきている病院や開業医の先生方とも連携を考えていきたいと思っています。

患者中心の医療の方法

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現在力を注いでいる領域
Coordination of care
Contextual care
外来研修
在宅医療
とその研修
リハビリテーション
母子系医療(小児科・産婦人科)



ウイメンズ・ヘルス
地域診断とリサーチ
慢患管理・患者教育(禁煙・禁酒・生活習慣病など)
代替医療(漢方,鍼灸)
出版・翻訳活動
国内外の家庭医療学センターとの交流

 
稿成メンバー紹介
代表 松岡 角英(医師)
事務局 土田 梨加(医師) 佐藤 富子(看護師) 鎌田 美保(医師)
平川 寛幸(SW) 高木  暢(医師) 秋元  司(事務)
他に外来・病棟・訪問看護師、薬剤師、ケアマネージャーが委員として参加しています。





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