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船橋二和病院 初期研修 医学生

こころに残った患者さん②「ガイドラインを遵守しても実際の現場では難しいケースも」

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ガイドラインを遵守しても実際の現場では難しいケースでした、病気だけでなく、ご家族まで目の届く医師になりたい

前回に引き続き初期研修1年目医師の「こころに残った患者さん報告会」
今回は、後藤先生です。

ガイドラインを遵守しても実際の現場では難しいケースでした、病気だけでなく、ご家族まで目の届く医師になりたい

在宅クリニックにかかりつけで、ショートステイで入所中の患者さん。呼吸状態の悪化、肺炎での入院です。慢性腎臓病がありますが、透析導入は希望されませんでした。

  感染症もあるため、胃ろうからの経管栄養を増やすと、痰が増え、肺炎が悪化する。注入量を減らすと脱水、栄養不良となり慢性腎臓病が悪化するなど、常に栄養量が議論になっていた患者さんです。

 そんな時、看護師さんの「これ以上太らせてどうするの」という言葉が心に刺さりました。確かに入院を繰り返すたびに、体重が増えていて、それが介護者の負担になっていました。

  また、合同カンファレンスで、指導医の先生がかけた「奥さんたいへんでしたね」という言葉にご家族が涙していたシーンも印象に残っているとの報告でした。

 

後藤医師からは、今回の栄養量のケースなど、ガイドラインを遵守しても実際の現場では難しいこと、病気だけでなく、ご家族まで目の届く医師になりたいとの感想でした。

また、初めての研修を振り返って、「医学部を卒業する時に、コメディカルや多職種としっかり協力ができる医師になろう」と思っていた。実際に研修医として現場にでて「コメディカルの協力で医療は成り立っていると痛感しました。」との感想でした。

 

後藤先生、9月からはリハビリ科の研修がスタートしますが、頑張ってくださいね。

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