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本日の初期研修医 心に残った患者さん発表会 産婦人科研修まとめ

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心に残った患者さん発表会 産婦人科まとめ発表

今回の「ここのこ」は、初期研修2年目の新医師の産婦人科ローテートのまとめです。当院の産婦人科ローテートは原則1ヶ月、新医師は産婦人科志望ということもあり4ヶ月間の産婦人科研修を行いました。通常より長い期間の研修ということもあり経験出来た事は多かったようです。

 

新医師が産婦人科ローテートのまとめとして選んだ症例は他院で妊娠管理中の妊婦さんの症例でした。当院の救急外来に左側腹部痛で深夜ウォークインで受診。腹部エコーで腎盂拡張と結石が複数確認され、尿路結石の診断でした。そのまま当院に入院となりました。

 

ここで妊婦さんに伴う不安として、投薬と妊娠の問題があります。お腹の赤ちゃんに影響がないかという不安で、自らは激痛で苦しい思いをしても簡単に服薬に踏み切れないということがあります。他には、放射線検査などへのご不安も患者さんご本人だけでなくご家族の心配がみられるところです。

 

当該症例の妊婦さんも、自身は尿路結石による疼痛に耐えながらお腹の赤ちゃんへの影響が不安で痛み止めを服薬出来ずにいました。医師による説明と説得もあり、通常処方されるボルタレンなどではなくソセゴンを使用することが出来ました。その後排石があり疼痛は軽減、退院となりました。

 

退院後も再発の心配があるからと、内科的管理も可能である当院の妊婦健診を継続してくださり、無事に出産なさいました。

心に残った患者さん発表会 産婦人科まとめ発表

今回は妊婦さんが「母親になるのが夢だった」と話してくださった思いを大事にし、持っている不安を取り除きながら出産までの道のりがありました。新医師は「産婦人科を目指した根底に、困難を抱えた患者さんをより多く助けられる」という思いがあるそうです。産婦人科は出産という幸せな場面がある反面、社会的困難を抱えた患者さんの受診にも出会います。新医師は今回の研修で「現実を知ることが出来た。産婦人科に進もうという覚悟が決まった。」とまとめました。

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