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センターからのお知らせ

2019.02.20 お知らせ

第22回WONCA(World Organization of Family Doctors)参加報告

ふさのくに家庭医療PGを修了された渡辺祐登先生から、昨年10月に韓国で開催されたWONCAの参加報告が届きましたのでご紹介します。

第22回WONCA(World Organization of Family Doctors)は2018年10月にソウルで開催され、幸運にもポスターセッションで発表する機会がありました。私の発表内容は医師の運動習慣と患者への介入という内容です。医師の運動習慣により患者への介入頻度の差があるかとの研究ですが、結果とすると運動している医師ほど患者への介入が多いという傾向が見られました。


昨年はアルマアタ宣言から40年。総合診療医が中心となり、ケア(予防、健康増進、治療)を進める必要がある。米国での家庭医のCMEという試験を受ける生涯学習の話し。CMEにより、知識・態度・技術は8割が改善、患者アウトカムも4割改善される。そのほか今後の医療とAIの話しなど。学びの多い学会でした。


またWONCAの会長は経済的な問題で必要な医療が受けられない事が世界的な問題になっていることを指摘していました。今後は当院でもSDH(Social Determinants of Health:健康の社会的決定要因)の取り組みを行い、学会などで発信していくことが必要です。


世界の家庭医療の医師との交流により今後の自分の取り組みを考える機会になりました。2019年4月より千葉大大学院へ進学し研究活動にも取り組みます。今年のWONCAは5月に京都で開催。参加して学びを継続させたいと思います。
                             渡辺祐登(千葉健生病院)

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