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2019.04.21 お知らせ

千葉県内の高校で講演①/問題解決型学習:石川敬一医師

初めての投稿となります。私は2019年4月現在、無事に後期研修を終了し、引き続き南浜診療所にて家庭医療・総合診療を実践させていただいています。

3月に医師を目指す高校生を対象にした講演をさせていただきました。テーマは「AI時代に医師を目指す方々に向けてどのような能力が欲求されていくのか」としました。単純に覚える作業や、正解が決まっていることを実践することは実際の医療現場では不可能です。AI時代は医師の仕事の在り方を大きく変えることが予想されます。

例えば、医学的な診断能力や最適と思われる治療内容は莫大な情報を扱えるAIに対抗することは困難ですし、ロボットの進化によって手術も微細で複雑なものはロボットに置き換えられ、個々の外科医の腕の差は縮まっていくかもしれません。そんな時代において医師に求められる能力とは何か。それは「コミュニケーション能力」「プロフェッショナリズム」「心理社会的背景を考慮した判断ができる能力」などです。

これらはすべての医師が習得すべき能力として2020年度からの新臨床研修制度の中に組み込まれる予定です。今回はその中でも高校生がディスカッションしやすいように問題解決型学習の実践方法を示し、実際の症例を通じてディスカッションしていただきました。 問題解決型学習はどのように実践されるのでしょうか。手順を簡単に説明しますと、
[1]まず、問題事例が与えられます。
[2]グループ内で与えられた問題に対しての解決策(仮説)を立てます。
[3]分からない事、知りたいことをまとめます。
[4]一度解散し、各自で調査します。
[5]みんなで調べた結果を報告し、まとめます。
[6]最後に解決策(仮説)を検証します。

(次回へ続く)

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