「総合診療医の仕事と役割について」(前編)国立大学医学部3年

千葉健生病院 初期研修 医学生

「総合診療医の仕事と役割について」(前編)

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生活習慣を改善するように患者さん自身の問題として考えてもらう事は、とても難しいことだと感じました。

国立大学 医学部3年生。「総合診療医の仕事と役割を知りたい」との要望です。

 今回は、千葉健生病院で2日間の実習です。

 

生活習慣を改善するように患者さん自身の問題として考えてもらう事は、とても難しいことだと感じました。

(初日)

初期研修医2年目医師と指導医それぞれの総合診療外来を見学しました。初期研修の先生が一人ひとり丁寧に、患者さんの生活や仕事について聞いていたことと、指導医の先生がテキパキと診察や検査指示などを行っていたことが印象に残ったとの感想です。

午後は、往診に同乗しました。中でも1時間をかけて、じっくりご家族の要望を聞いていたお宅が印象に残ったとの感想。

その後は、往診医と懇談を行い。在宅医療の魅力として「患者さんのお宅で、じっくりお話ができ、要望に応えられること。比較的、自由に診療を行えること」とのお話を聴きました。また、非がんの患者さんの終末期医療の難しさなどについても説明を受けました。

 

(実習生の感想)

外来見学では、一人ひとり、仕事やお酒、喫煙など生活習慣について聞いていた医師の姿勢が印象にのこりました。限られた診察時間で、飲酒や喫煙のリスクについて理解を深め、実際に生活習慣を改善するように患者さん自身の問題として考えてもらう事は、とても難しいことだと感じました。

往診で印象に残ったのは1時間かけてお話をしていたお宅です。在宅医療とは「家族や本人の希望が反映されやすい長所があると同時に、その希望と医療者側の意向が衝突する、医療者が良いと思ったことが、患者さん家族の意向と合わないところに難しさがある」と感じました。

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