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奨学生会議「医師増員運動からみる医療者の人権」 開催!!!
当日は大盛況でした!
先月9月28日に、「医師増員運動からみる医療者の人権」と題して奨学生会議を開催しました。奨学生会議とは千葉民医連の奨学生や、企画や学習テーマに関心のある学生と一緒に医療や社会について学んだり、ディスカッションしたりする企画です。今年は高校生にも参加を呼びかけました。
医学生が4名、高校生が4名参加してくれました。また、私たち医学生担当者だけでなく、船橋二和病院の小林医師にも参加していただき、自由懇談の際には医療現場についてや学生時代の話など、たくさん話してくださいました。
また今回は全国医師ユニオン代表の植山直人医師をお招きし、ご講演いただきました。
講演内容
はじめに、諸外国と比較しながら日本の労働問題の歴史について触れ、「勤務医労働実態調査2022」の結果が報告されました。その中の特徴的な結果を紹介します。
「医師の長時間労働は医療過誤の原因に関係しているか」について、およそ8割が関係していると回答しました。また、医師の健康状態について、健康であると回答したのは5割も満たず、5年前の調査よりも10%減少していました。この医師の労働環境が、若い世代の診療科選択にも影響を与えています。また人の健康を守る医師が健康でなくなるという現状もあるため、それらを改善していくためにも医師増員運動が必要になってくるんだと話されました。その第一歩として、現状を知ることができた学生からは、「医師の労働時間が長すぎるため、医療事故など、患者さんの安全性に影響がある点や、過労死や自殺のリスクが増しているというデータを見て、改めて労働環境の大切さを感じました」と感想が寄せられました。
グループディスカッション
次のグループディスカッションでは、三グループに分かれて行ないました。順番に植山医師にも入っていただき、感想交流を行ないました。
あるグループでは、OECDのデータから「日本は長時間労働のわりに生産性が低い。海外のように分業制がいいのか」と疑問が出されました。植山医師からは、「海外の分業制に利点があるように、日本の主治医制度にも優れた点がある。それを活かせるような交代勤務制度をつくるには、やはり医師の絶対数が必要だろう」と回答がありました。
その他、「医師だから仕事量が多くても仕方がないという風潮がよくないと思う」と発言がありました。また、ワークライフバランスについてそれぞれが考え、「子どもが小さいうちは夜勤に入らない働き方をしたい」「出産や育児に不安のない職場がいい」「趣味の時間もほしい」など率直な意見が出されました。理想で終わらせないためにも、現状を知ったり、それを周りに伝えたりなどできることから始めていきたいと力強く話す学生もいました。
自由交流
閉会後には、お菓子を食べながら自由交流をしました。医学生が自身の大学の魅力や普段の医学生生活について、高校生に話していました。聞いていた高校生は、医学部受験のモチベーションに繋がったと嬉しそうな様子でした。また高校生同士でも、学校や学年を超えて交流して、同じ医師を目指す仲間づくりをしていました。医学生同士では、ディスカッションで司会をしたあとなので、ほっこり話していました。司会ありがとう。
だんだんと、一つの輪になって交流し、小林医師に実際の医療現場について聞いたり、みんなの修学旅行の話をしたりとホント自由で楽しかったです。
次回開催に向けて
奨学生会議では、学習だけでなく、学生同士の交流も大切にしています。一緒に仲間づくりをしていきましょう。
また、学習テーマは学生からの希望でも決められます。「こんなこと学びたい」などあれば、ぜひ一緒に企画してみましょう。
次回は12月末あたりを予定していますので、お知らせをお待ちください!
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