千葉民医連の医師が県内の高校で講演を行い、高校生と「医師の使命」や「地域医療の実際」について考える「医療講演会」今回は、県立高校で開催されました。
当日は、45名の高校生が参加。会場となった教室は一杯となり医療従事者を目指す高校生の熱気に、講師の戸村医師も珍しく?少し緊張気味でした。
千葉民医連の医師が県内の高校で講演を行い、高校生と「医師の使命」や「地域医療の実際」について考える「医療講演会」今回は、県立高校で開催されました。
当日は、45名の高校生が参加。会場となった教室は一杯となり医療従事者を目指す高校生の熱気に、講師の戸村医師も珍しく?少し緊張気味でした。
戸村医師からは、自分が初期研修1年目に担当した認知症の患者さんについて
アルツハイマー型認知症があり、ご「飯が食べられない」という理由で入院されました。娘さんと二人くらしで、食事の管理や介護は娘さんが1人で行っていたケース。
数年前から性格の変化があり、暴言・暴力も目立つようになり台所を便で汚す事も。もともと慢性疾患があり、認知症の事を主治医(他院)に相談すると「内科医だから分からない」と取り合って貰えず、自分が最期まで在宅で看ようと頑張ってきた。食事が食べられないだけで入院して良いのでしょうか?と思わず涙を流す娘さん。
娘さんからは「できれば自分がみたいが、限界があり自宅近くの施設へ」「まだ喧嘩もできるし、ご飯を食べる事もあり、母がもう一度笑顔で食べている姿を見たい」との希望はありました。その後の治療経過や、色々な職種の職員と協力して行った退院調整や娘さんのケアなどについても戸村医師から、分かりやすい説明が。
戸村医師はこの患者さんを通じて「認知症患者、意思疎通困難な患者との接し方と難しさ」「ご家族の思いへの配慮」「正解が無い問題に対して、本人・家族にとって最も良い選択肢を考える事の重要性」「病棟スタッフ、多職種の協力の重要性」などを高校生に伝えました。
他にも、「医師労働の大変さとやりがい」「自分の医学部受験体験」など予定の時間をオーバーして大熱演。高校生の真剣なまなざしも印象にのこりました。
講演後もたくさんの高校生が会場に残り、熱心に個別の質問。「海外で医療活動を行うにはどんなスキルが必要か?」「医師から見た薬剤師の役割は?」「受験勉強の方法」などなど、質問は絶えることなく続きました。
感想文には「医師になるには覚悟が必要と感じた」「たくさん勉強して医師になりたいと思う」「他の職種と協力することが大切だと感じた。」「今までのイメージと違う、リアルな現実が分かった」「医学生の生活の魅力を感じられ、医学部を目指すモチベーションにつながった」など心強い文字が。
医師・看護師・薬剤師・リハビリなど、目指す進路はそれぞれですが高校生の熱意に圧倒された講演会となりました。
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