千葉健生病院での研修を終えた阪先生の「心に残った患者さん発表会」が医師・看護師・薬剤師・事務も参加して開催されました。
毎回、会場の医局は一杯になり、多職種からの研修への感心の高さがうかがえます。
千葉健生病院での研修を終えた阪先生の「心に残った患者さん発表会」が医師・看護師・薬剤師・事務も参加して開催されました。
毎回、会場の医局は一杯になり、多職種からの研修への感心の高さがうかがえます。
症例は食道がんで入院された症例が二例出されました。
一例目は当院に嚥下困難で来院し診断の後、他院にて食道にステント留置を行った83歳の男性の患者さんの報告です。
ステントを留置後当院に再入院するも、意識障害があり意思の確認が難しく・・
奥さんも高齢のため理解が難しく、キーパーソンが遠方に住む長女さんという状況。
治療を行う中で、発熱を繰り返しお亡くなりになってしまいましたが本人ともコミュニケーションがとりにくく、家族の協力も難しく、治療方針の意志確認を迷いながらの難しさがある報告でした。
二例目も食道がんの患者さんでしたが、積極的に治療は望まず在宅で終末期を迎えようとしていましたが、奥さんが家で見切れずに入院となった症例です。
入院中は呑み込みが困難で嘔吐してしまい食事がとれない状態でしたが、患者さんは食事をしたい思いが強く食道ステントを留置するために現在転院待ちとなっています。
阪先生は終末期の患者さんの対応をする中で、家族への説明の難しさ・本人の思いと医療者側の考えのすり合わせ・訴えがはっきりしない中での判断の難しさを感じこちらの症例を選んだそうです。
健生病院の研修を通しては、診断がつかないことへの対応やキーパーソンが据えられないことへの不安・総合診療や内科の難しさを感じる一方で、退院した方と外来で再会したことや自分の名前を憶えてもらったことの喜びややりがいも感じていたということでした。
参加したスタッフからの感想では
「阪先生が病棟で患者さんに向き合い話しあっている姿が印象的でした」(病棟看護師)
「今後は病棟に加えて外来も担っていくと思う。外来は患者さん毎でも、同じ患者さんでも日々によって状況が違う。会っている何分かの時間での勝負。日々学びとなるので、頑張ってほしい。」(岡田院長)
最後に指導医の小林医師から
「二例の症例では阪先生が患者さんの話を傾聴する中で、患者さん本人が治療に前向きになっていった。患者さんの変化とともに阪先生も成長も見えたのがうれしかった。健生病院の研修は阪先生がいうような苦しさはあるが、成長できる大事なものを持っている。これからも研修医を受け入れるが、スタッフ一同頑張っていきたい」と今後の抱負も出されました。
最後は参加者での記念撮影をしました。
阪先生お疲れ様でした。
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