患者さんの地域での生活、多職種連携の大切さ国立大学医学部6年

船橋二和病院 初期研修 医学生

患者さんの地域での生活、多職種連携の大切さ

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「在宅や地域で、患者さん生活に求めるものや条件がそれぞれに違い、必要とするサービスを提供するために多職種が連携することの大切さを感じた」

医学部6年生の実習。「初期研修のスタートを目前に控え、地域の求める医療を知りその中での医師の役割を実感したい」との希望です。

「在宅や地域で、患者さん生活に求めるものや条件がそれぞれに違い、必要とするサービスを提供するために多職種が連携することの大切さを感じた」

地域の利用者さんを訪問

午前中は、介護支援専門員さんと一緒に「利用者さんのご自宅訪問」

地域の利用者さんを訪問

極端な高齢化や買い物難民などの問題、坂が多くて高齢者が出歩くことも中々困難な地域です。うかがったのは難病のため、指先とまぶたがようやく動かせるという介護度5の高齢者。介護者も高齢で昼・夜とヘルパー利用をしながらなんとか地域で生活されている姿に「介護者の方が倒れたらどうするんでしょうか?」「限度額を超えてヘルパー利用をされているようで、経済面も気になりました。」と心配顔です。

自宅退院のための「合同カンファレンス」に参加

自宅退院のための「合同カンファレンス」に参加

退院支援の合同カンファレンスにも参加。

船橋二和病院からの退院を控えた100歳近い方。ご本人さんは参加されませんでしたが、「医師・病棟看護師・訪問看護師・ケアマネージャー・ヘルパー」が活発に意見交換を行いながら必要なケアやサービスを話し合います。ご高齢でも元気な方でしたが、薬の飲み忘れに心配があり、訪問看護師から医師に「内服管理のために、退院後の処方を朝1回にまとめてほしい」との提案が。病院のお風呂よりも段差のある自宅での入浴の配慮などについても意思統一を行いました。

後期研修医の「地域健康講座」にも参加

後期研修医の「地域健康講座」にも参加

(実習生の感想)

(実習生の感想)

ケアマネージャーさんとの利用者訪問は、初めてでした。一律に在宅患者さんと考えていましたが、生活の様子や求めるものは人それぞれ。「合同カンファレンス」でもそうでしたが、ご本人の思いと専門職それぞれの視点をあわせて、サービス提供を行うことの重要性と、医師だけでなく各職種が自由に意見を言える環境が大切だと思いました。

 健康講座は、専門知識の無いたくさんの方々にわかり易く伝えることの難しさと、逆にある程度専門的な話でもたくさん質問が出されるなど、地域の方の病院への期待と関心の高さを感じました。

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