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奨学金制度 初期研修 医学生 小林先生

医師・医学生が被爆者体験から命・人権・核兵器廃絶について考えました

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命や人権を守る医療者としてできることはなんだろう?

医学生の学びたい思いからスタートする奨学生会議。今回は「戦争も核兵器もない未来を求めて~被爆体験から 命・人権・核兵器廃絶への思い~」をテーマに8名の医学生がオンラインにて参加しました。

命や人権を守る医療者としてできることはなんだろう?

講師は日本原水爆被害者団体協議会事務局次長でご自身も被爆者の児玉三智子さんです。児玉さんから、自らの被爆体験を写真資料を用いながらお話いただき、命を守る医療者として戦争や核兵器をどう考えるか、医師として平和や人々の人権を守るために何ができるかを考えました。

児玉さんは「現在世界に核兵器は1万3千130発ある。あるということはまた歴史が繰り返される可能性があるということ」「世界で唯一の被爆国として、世界の先頭に立って核兵器廃絶をリードしていかなければいけない。皆さんの若い力で地球上から核兵器をなくしましょう!」と力強く訴えました。

そして、医師になっていく医学生へ向け「検査データだけで判断するのではなく、患者さんの話をきき心を診ていただけるような医師になってください」とメッセージが送られました。

学生同士のグループディスカッションでは、児玉さんと共に長年被爆者健診に携わってきた船橋二和病院初代院長・ふたわ診療所所長の高橋稔先生も参加されました。先生からはご自身の医師としての経験や思いを語りながら、講師の児玉さんと一緒に学生からの質問や疑問に答えながら交流しました。

参加した医学生からは

「核兵器の悲惨さや当時の様子を知ることができ、改めて核兵器・戦争はこの世から無くしていかなければならないと強く思いました」

「昔のことではなく、今も原爆の影響が続いているという現実感を、より一層感じました」

「被爆者医療は語り継げる存在をつなぐという意味でも大切で、自分が関わる時は幼い頃の被爆であっても辛い記憶を抱えていることへの配慮をしたいと思いました」

「戦争・核兵器の凄惨さ語り継いでいく責任を強く感じました」

「自分が経験したことのない辛さ・苦痛がある患者さんに寄り添っていくことを意識する大切さを学びました」

「患者さんはひとりひとり本当に様々な背景を持っているので、そうした患者さんの背景を大切にできる医師になりたいと思いました」

などの感想が出されました。

千葉民医連では医学生の皆さんと協力し、こうした学習企画を行っています。大学だけでは学べない、社会から求められる医療者の役割について一緒に学び、考えてみませんか?

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