今年の初期研修医4名が、導入期の内科病棟研修を終え
それぞれが、「心に残った患者さん」を報告しました。
全ての職種、職員が研修に関わることを目標に、他職種や共同組織・友の会の方も参加し40名以上の参加者が会場を埋めました。
今年の初期研修医4名が、導入期の内科病棟研修を終え
それぞれが、「心に残った患者さん」を報告しました。
全ての職種、職員が研修に関わることを目標に、他職種や共同組織・友の会の方も参加し40名以上の参加者が会場を埋めました。
まずは上田先生の報告から
医師になって最初に担当した患者さん、胸痛を訴えて入院となりましたが、診療を進めていくうちに進行胃癌であることが判明しました。
最初の病状説明で、ご本人「例え手術で治るがんであっても、自然に任せたい」との意向でしたが、ご家族は「治る可能性があれば手術して欲しい」との考え。
多職種カンファレンスを行い情報を共有しましたが、先生自身は「患者さんが本当に望んでいる事は何か、緊張しながら話を聞いていた。」「みんなが、たくさん患者さんとお話をしてくれた記事がカルテに残っていて嬉しかった」との感謝の気持ちが述べられました。
結果、色々な職種、職員の関わりで患者様は手術を選択されました。
上田先生からは「患者さんから、話を良く聞いて気持ちが分かりすぎてしまったことで、手術が良いのか判断出来なかった」「人との関係の中で生きると言うことは、思いやりや人生観などがぶつかることだと思った」「医療は一人ではできないと感じた」との感想がだされました。
また、患者さんとの距離について指導医からアドバイスを受け「意図せぬ巻き込まれ」「主体的な巻き込まれ」について、それぞれ説明があり、「主体的に係われるようになりたい」との抱負が話されました。
続いて鈴木先生。
発熱で来院された70代の女性。
肺炎ついては、抗生剤投与で改善。認知症症状と進行性核上性麻痺の疑いがありましたが、ご家族は治療を望まれず、嚥下機能低下もあったため胃ろうを造りました。
その後、抗生剤が原因と考えらる下痢と嘔吐がありましたが、鈴木先生の夏休みと重なりキーパーソンである息子さんへの説明が少し遅れてしまったため・・・
説明の無い事へ不満と「先生方としては患者の一人かも知れないけれど、僕にとってはたった一人の肉親なんです。」との言葉が強く心に残ったとの報告でした。
その後、土日以外は毎日息子さんと会うことに、経過を細かく説明。退院時は、患者さんやご家族も全員笑顔で退院されたことが印象に残っているとの感想です。
指導医からは、「二人とも何度もベッドサイドで患者さんや家族のお話を丁寧に聞いていたと思う。接遇に関しても全く問題ありませんでした。」と研修の様子が話されました。
(堀坂先生 長田先生の報告は後半に続きます。)
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