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医学生 船橋二和病院 奨学金

「新専門医制度、初期研修って誰のためにあるもの?」医学生と一緒に考えました。

 台風が日本列島を駆け抜けていた9月16日 17日、秋の奨学生会議を開催。
医学生、初期研修医、指導医、研修に携わる職員などが参加して、初期研修と新専門医制度について考えました。

きっかけは、医学生から出された「後期研修やサブスペシャリティを考えて初期研修病院を選んだ方が良いのですか?」「そもそも専門医ってとる必要があるのですか?」などの疑問。それなら、臨床で働く医師から医療現場の実際を聞いて、医師のキャリアについて考えよう!と準備してきました。

医学生のプレゼンテーションでは
「専門医そもそもの目的や意義」、専門医とは対照的な「離島で働く医師のキャリアなど」を通じて、
「自分はあまり必要性を感じないが、取得する必要があるのですか?」という率直な疑問が投げかけられました。

まずは、みさと健和病院の副院長、後期研修委員長の岡村博先生より「新専門医制度の概要について」説明がありました。

 インターン制度から臨床研修医制度の義務化までの歴史についても触れて頂き、「新専門医制度」の矛盾点など、参加した医学生・初期研修医にとって、初期研修や専門医制度が自分達の問題と再確認できる内容でした。

つづいて、地域に密着した千葉健生病院で内科医、循環器内科医として働く小林隆信先生から、「総合性と専門性」について。

循環器内科という自分の専門だけでなく、地域や患者さんの要求に会わせて広く診療できる能力が身に付いた事、日常の診療にとどまらず、東日本大震災支援や、被爆者医療など求められる事に応えることの大切さが語られました。

その後の、交流会では医師も6名参加し盛り上がりました。

翌日は、前日のプレゼンテーションや講義も踏まえ、ディスカッション。

小林医師のアドバイスも受けながら「自分自身の医師としてのキャリアをどう考えるか」「初期研修や専門医制度は、そもそも誰のためのもの」などみんなで考えました。
 最初のうちは、制度内容についての疑問や、「サブスペシャリティも考えて初期研修先を選んだ方が良いのでは」「初期研修と研修医のための者で、お客さん扱いなのではないか」などの意見が出されましが、新専門医制度について考えれば考えるほど、「地域で求められる医療との乖離があるのでは?」「本当に患者さんのためになるのか?」など、多くの意見や疑問が出されました。

 

 

最後は、「自分はどんな医師になりたいか」をそれぞれから報告。

「制度自体は、変わっていくかもしれないが、自分がどんな医師になるのかという意見をしっかり持って、そのときの状況に併せて考えたい」「やはり、初期研修は広汎な診療能力が付く研修を選択し、その後、自分の専門を考えていきたいと思う」
「専門医の取得を目的とするのでは無く、あくまで手段と考えたい。求められることに応えられる医師になりたい」
「患者さんに寄り添える医師になりたい。キャリアは後から着いてくる」などの感想が出されました。

 

 プレゼンターの学生さんからは、制度や診療科など狭い議論にならず「自分の医師像に近づくためにどうすれば良いのか」「医療とそれに関わる事は、患者さんや地域の利益を第一義に考えなければならない」などの話しができてとても良い時間になりました、と好評でしたれました。。

 

 参加した事務にとってもたくさんの学びがあり、また同じ内容で多くの医学生と考える機会が持てればと思える奨学生会議になりました。

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