今回の「心に残った患者さん」発表は、内科研修を終えた上田先生。
上田先生が今回の内科研修の中で心に残った患者さんは、80歳男性。銭湯で突然意識消失し救急搬送されてきたという患者さんです。
今回の「心に残った患者さん」発表は、内科研修を終えた上田先生。
上田先生が今回の内科研修の中で心に残った患者さんは、80歳男性。銭湯で突然意識消失し救急搬送されてきたという患者さんです。
上田先生が救急外来から担当医として対応する中で特徴的だったのが、本人に認知機能低下が見られ、周辺情報も不明ということでした。
実は入院時に患者さんが名乗った名前が本名と違っていたり、住所も質問するたびに返答が異なります。身内ともなかなか連絡取れず、預貯金などの状況も不明と、入院初期は身元確認もままならない状況でした。
患者さんの対応の中で、ソーシャルワーカーとも相談し保険証発行や介護保険申請、身内探しに成年後見人の申請と、医学的な治療以外の部分での対応を進めていきました。
身内を探す中でご兄弟が見つかるものの、ご兄弟も患者さん本人の生活状況を把握されていませんでした。そこでご兄弟3人、ソーシャルワーカー、上田先生の5人でご自宅を訪問することとなりました。
ご自宅では患者さんの生活環境や、几帳面さなど、病院で見る様子とはまた違う側面が見えて、それが診療する上で貴重な情報になりました。
上田先生は、今回この患者さんを選んだ理由として ①初めて背景が全く分からない患者さんを担当し、生活環境や社会的な背景がいかに大切かを感じたこと ②初めて患者さんのご自宅を訪問したこと の2点を挙げていました。
今回の患者さんを担当する中で、患者さんの背景を知ることが治療的側面、社会的側面両方から重要だということや、職種間と施設間の連携の重要性、病院で見ている姿が患者さんのすべてとは限らないことを学ぶことが出来たとまとめてくれました。
関わった内科病棟の看護師さんからも「患者さんに寄り添ってしっかり話を聞いてくれる先生」と評価されていました。
今回は2回目の内科研修ということで、1回目よりも急変時の対応で現場に行く怖さがなくなってきたことけれど、まだ患者さんごとに合わせた細かいオーダーを判断することが難しく一人で判断できる力をつけることが課題と語ってくれた上田先生。
次の研修先でも頑張ってください!
おすすめブログ
最新ブログ
ブログ
Copyright(C) 2017 CHIBA MIN-IREN All Rights Reserved.