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大前先生
【特集後編】TRY&TRY2018 自分らしく働きたい!
自分の興味が持てる科を専攻しよう!
自分のライフステージや子どもの年齢によって、何に重きを置くかは変わってきます。私は、「小児科として早く1人前になりたいから、当直にも入りたいし、病棟も持たせてほしい」というタイプでしたが、子どもを産んだら当直のない外来などに勤務したいという人もいます。私がいま子どもを産むとしたら、今度は子育ての時間を多めに取りたいですね。仕事と家庭のどちらを優先するのか、その時々によって変わるのが当然。それはワガママではなくて、医師として働き続けるために必要なことです。
私も、仕事と家庭は両立したいです。
どの科に進むか決める時、ずっと続けていける興味や関心がないと、モチベーションは保てないと思います。ワークライフバランスや働き方が、科を選ぶ決め手にはなりませんね。自分が興味の持てる科を専攻することをオススメします。
まだ医師にもなっていないのですが(笑)、将来のことを考えるといろいろ不安に感じるのも事実で...。
他人と比べても仕方ないですしね。医師の評価は、患者さんが決めるのだと思います。自分が担当している患者さんが自分を医師として認めてくれるかどうかが、何よりの評価ではないでしょうか。当直を多くこなして経験を積むことも大切かもしれませんが、量よりも、どれだけ真摯に患者さんに向き合えたかどうかが、医師として最も大切なことだと思っています。
新専門医制度(※)にビクビクするのではなく、どういう医師になりたいかという自分の思いが大切ですね。
「こうしてはダメ」「こうすべき」と考えるより、自分がどうしたいのかをはっきりさせる。3歳児神話(※)など、いろいろなことを言われますが、自分の気持ちが一番大切です。それが見えれば、そのために今はこちらを優先しよう、逆にこれは我慢しよう、と考えられると思います。
男子学生との温度差を感じることも
女子学生の間では卵子凍結も話題になります。結婚は何歳になってもできますが、出産にはリミットがあるので...。でも、男子学生たちとの温度差をすごく感じます。
男子が女子と同じスタンスで考えるのは難しいかもしれませんね。でも、女子学生がそういうことを切実に考えているということを知ってもらうのは大切ですね。
「いつ結婚すればいいんだろう」「いつ出産すれば、現場に迷惑をかけないのかな」と話し合うことも多いです。女性医師の3分の1は幸せになれないという〝3分の1法則〞もあるし...。
でも、結婚しないから不幸というわけでもありませんよね。
大前先生は、結婚して良かったですか?
夫には精神的にサポートしてもらっていますね。仕事で凹んだ時にグチを聞いてもらったり、子どもに励まされたり。家庭と仕事の両立も、どちらも100%で頑張るというのではなく、3対7とか6対4とか、その時々で力の入れ方を変えならが維持していくことが大切かなと思います。
多彩な働き方が認められる職場に
男性も含め、医師が働きやすくなるには何が必要でしょうか?
いまは子育てに積極的に関わりたいという男性医師も増えてきているし、お父さんの職場の院内保育所に子どもを預けることも、これから増えるかもしれませんね。パートナーとよく話し合うことが大切ではないでしょうか。子育てに限らず、病気や家族の介護など、男性でも家庭にウエートを置きたい時が出てくることはあるはず。そういう時は、仕事に時間を割ける人がサポートすればいいと思います。多様な働き方が認められる職場は、男女ともに仕事が続けやすい職場だと言えますね。
そういう職場を選ぶことが大切ですね。
制度があっても活用されていなければ意味がないし、個人個人によって事情も違ってくるので、その時に問題点を発信していくことも必要です。自分の抱えている問題を解決するために、同僚や上司をうまく巻き込んでいけるかどうか。
そう考えれば、働き方が厳しい職場も変えていけるかもしれないですね。
女性医師へのサポートは、医学界における大きな課題です。都道府県にもサポートセンターが設置されていますが、もっと女子学生向けの発信も必要かもしれません。女子学生と女性医師が実際に話せる場面がもっとあるといいですね。
漠然とした不安を抱えていましたが、先生に話を聞いてもらえて、とてもスッキリしました。自分が何をしたいかが一番大切ですね。そして、周囲を巻き込んで、働く環境を変えていける人になりたいです。大前期待しています。頑張ってくださいね!
対談後の感想(戸田さん)
大前先生とお話しして、自分がどういう医師になりたいか、どう働きたいか、ということがなりより重要だなと思いました!仕事と家庭の両立に不安があるなら、その働きづらい環境を変えていけるように声を上げていきたいです!
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