戸村光里(とむら みさと)
【Profile】県立千葉高校卒業・秋田大学卒業
2016年 船橋二和病院 入職 初期研修医
戸村光里(とむら みさと)
【Profile】県立千葉高校卒業・秋田大学卒業
2016年 船橋二和病院 入職 初期研修医
去る2月10日、市川高校にて戸村医師から医療講演がありました。「助からない患者や重病の患者さんにどう向き合うか、どの言葉を選ぶか、ということの重要さを知れてよかった」「医者の仕事に慣れても、患者にとって病は大きなことだ、という事を考え忘れてはいけないと思いました」「医師という仕事は、自分の想像を越えて大変な仕事だと分かったが、やりがいの大きい仕事だと思った」と言う生徒さんからの感想からも、大変中身の濃い講演でした。今回はその講演内容を一部抜粋して掲載しようと思います。
『あれほどなりたくて医学部に入り、国家試験に合格し、両親・親戚・友人にも喜んでもらえ、やっと医師として働き始めたのに嬉しいこともあれば、うまくいかないことも多く、毎日毎日悩んでばかりです。働き始めて2年が経とうとしていますが、医師としてこのまま働き続けられるのか、自分には合わないんじゃないか、自分のせいで患者さんが不利益を被るのではないか、とよく思って落ち込んだりします。今日は、わたしが患者さんとどう向き合い日々の診療を行っているのか、少しでも様子がわかればと思い、心に残っている患者さんを一人発表したいと思います』
『医者として働いていればいい意味でも悪い意味でも告知に慣れてしまいます。それでも患者さんにとっては人生の一大事、死に直面する瞬間で一生で一度言われるかどうかの話です。癌という診断がついたうえで、その先の生活の事を一緒に考えていくことが必要だと思います。』
『仕事、日課、趣味、生きがいは何か、病気・治療に対する考え方、どう死ぬ時を迎えたいのか、このようなことが気になりました。実際、治療にはあまり関係のないことかもしれないですが、価値観については医者が知ろうとしなければ、知り得ないものですし、患者さんと向き合う上で絶対に必要になります。』(後編に続く…)
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