戸村光里(とむら みさと)
【Profile】県立千葉高校卒業・秋田大学卒業
2016年 船橋二和病院 入職 初期研修医
前編に続き、戸村Drの医療講演会の内容をお伝えします!
戸村光里(とむら みさと)
【Profile】県立千葉高校卒業・秋田大学卒業
2016年 船橋二和病院 入職 初期研修医
前編に続き、戸村Drの医療講演会の内容をお伝えします!
『どう伝えたらわかりやすいのか、言葉の選び方やトーンはどうしようか、作成した説明文書は後から見直してもわかる内容になっているのか、、、患者さん、家族にとって重要な日であることは間違いなかったですし、何より怖いことが医者の話を持って、行き方によってはある程度誘導できてしまうことです。患者さんのことをしっかり考えたうえで、ベストな説明ができるように臨みました。説明している最中も、あえて沈黙の時間をとったり、本人・家族の表情を伺いながら、心情を察しながら説明していきました』
『治すだけではなくて、治らない病気とどう向き合うか。わたしは研修医なのでこの先、この患者さんを診続けることはできませんが患者さんには「先生、話をきいてくれて、考えてくれてありがとね!」と言ってもらえました。答えのない問題なので、本当に患者さんにとってベストな選択だったのかはわかりません。それでも患者さんがベストと思えたならいいなと思いますし、ありがとうと言われて涙がでるくらい嬉しかったです』
『大学の授業で医療は患者の中にある、と先生がおっしゃった言葉がとても印象に残っています。いい医療とはいい治療だけではなく、患者さん・家族といかに関わるかだと思います。そして、医者の一言の重さ。研修医でも医者は医者です。わたしの一言で患者さん・家族の気持ちを左右してしまうこともあります。先生が言うなら、、、なんてよくいわれます。そして、患者さんにとって最善なことと医療者が正しいと思うことがイコールではないことがあります』。
『助けられる人もいれば、助けられない人もいます。病院に到着した時点で、既に心臓が止まっている患者さんも、またさっきまで喋れていた患者さんが急に目の前で心肺停止、すぐに心臓マッサージしたけどそのまま亡くなった人も。助けられなかった人は何人もいます。医師は人を助ける仕事のはずなのにな、と思います。助けるためにその時の最善を尽くしても、後から考えて他にもっとやりようがあったのではないか、自分じゃない先生だったら助かったのではないか、自分のせいで亡くなった、なんて後悔することもあります。』
まとまりのない内容となってしまいましたが、以上になります。これから医学部を目指す方達へ。医者は患者さんの人生を左右する仕事で、ただ治療していればいいわけではないそれだけ責任のある仕事ということを少しでもわかっていただけたらと思います。わたし自身も、毎日毎日悩みながら働いています。医師がどういう仕事なのか少しでもわかっていただき、どのような医師になりたいのか、考えるきっかけとれたら幸いです。長くなってしまいましたが、ご清聴ありがとうございました。
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