千葉民医連の研修では、ローテーションが変更するタイミングで、研修医が「こころに残った患者症例報告」を行っています。症例ではなく、研修医がその患者さんにどう向き合ったかが伝わってくる報告会のため、毎回、医師以外にも事務、看護師、共同組織(友の会会員さん)など参加者で会場はいっぱいになります。
今回は、今年研修をスタートした4名の初期研修医が導入期の内科研修を終えて、それぞれが「心に残った患者さん」について報告しました。
千葉民医連の研修では、ローテーションが変更するタイミングで、研修医が「こころに残った患者症例報告」を行っています。症例ではなく、研修医がその患者さんにどう向き合ったかが伝わってくる報告会のため、毎回、医師以外にも事務、看護師、共同組織(友の会会員さん)など参加者で会場はいっぱいになります。
今回は、今年研修をスタートした4名の初期研修医が導入期の内科研修を終えて、それぞれが「心に残った患者さん」について報告しました。
心不全症状などの症状があり、入院加療していましたが心原性脳塞栓を発症し、他院紹介も治療適応無しとの判断で再入院となった80代の患者様
リハビリを継続し、2週間ほどで少しずつ状態の改善が見られ、内服の継続や長期的な栄養経路などを考えると、胃ろう造設が適切と考えられた症例です。
ところが…ご家族との話し合いでは、胃ろう造設置を希望されず「体も思いどうりにならない状態で、元気にならなかったほうがよかったのでは、と考えてしまう」という言葉も
ご本人の意思表示が困難な中、何をもって「生きている」と考えるのか判断が難しく。今後どうしてもいけば良いのか、家族も決めることが難しかったようです。
「今回の症例を通じて、本人が判断できない状況であれば、ご家族と十分話し合っていくしかなく、今後も時間経過・状態変化に伴い繰り返し話し合うことが必要と感じた」との感想です。
また、その他にもさまざまな患者さんの例を挙げ「生より死を選ぶほうが難しく、すこしでもその手助けできる医師になって良かった」という島田先生の言葉が参加していた私の心に残りました。
指導医からは
「結局このご家族は、胃ろうを造るという判断をされた。島田先生が、メリットとデメリットを丁寧に説明し続けた結果であり、医師からの押し付けでなく、話し合いの中で選択されたことがとても良かったケースだと思う。」「退院後のこともよく考えられていて、充実した研修だったのではないか。」との補足がありました。
他3名の先生の「こころに残った患者さん」報告も、千葉民医連の研修や先生方の患者さんに寄り添う医療が伝わってくる内容でした。
詳細は後日掲載します。乞うご期待!
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