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船橋二和病院 初期研修 医学生

医学生が豪雨災害ボランティアに参加「自分の目で見てできることを考え、まわりの学生にも自分の言葉で伝えたい。」

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現地の状況を自分の目で見ないとわからないことがたくさんありました

医学生から「災害医療の学習したいと思っています。みんなで今の自分たちに何が出来るのかを考えたいと思っていますが、ボランティアに消極的な学生もおり自分の言葉で伝えたいんです。」「実際、自分の目で見て今の私たちにできることを考えたいと思います」
と西日本豪雨災害のボランティア参加の希望がありました。

現地の状況を自分の目で見ないとわからないことがたくさんありました

全国から医学生が参加していました。

この日は、民医連からの参加者だけでも20名、そのうち医学生も5名参加していました。
海沿いの地域は土砂がすでに片付いていましたが、私たちが入った上流域はいまだ1名の行方不明者がいる地域。

一見して修理や建て直しをしないと直さないと住むことが出来ない家がたくさんありました。

全国から医学生が参加していました。

家の中から運び出された土砂を土嚢に入れる作業です。その日は日差しが陰ることもある比較的しのぎやすい状況での作業でしたが、被災された直後の炎天下での作業が想像できない様な重労働でした。

知り合いの多くが家を奪われて、話す人も居なくなってしまった

途中、役場まで昼食を取りに行くというおばあさんとお話ししたところ「一日に3回、食事をとりに行くついでに運動をしている。私の家は偶然無事だったけれど、周りの知り合いは家を奪われて、避難所や親せきの家に身を寄せている。全く話す人がいなくなってしまい、こうやっておしゃべりをすることが唯一の楽しみ。」という言葉が心に残りました。

知り合いの多くが家を奪われて、話す人も居なくなってしまった

医学生も現地の惨状と、復旧作業の困難さに言葉を失っていた様子。
「もっと早くボランティアに来ていればもっと役に立てたのでは」「自分の作業が本当に被災者の人の役に立っているか不安」という言葉もありましたが、
「やはり現地で見て作業してみないとわからないことがたくさんある。」「自分で今できることは、見聞きしたことを他の学生に広く伝えることと、いまだに被災で苦しんでいる人がいること忘れないことと思いました。」との感想です。

また、医学生・看護学生・薬学生・リハビリや介護学生が書いた被災地へのメッセージを自治会長さんたちにお渡しし「ボランティアなどを通じて、困っている人の気持ちが分かる医療者になってください」とのメッセージをいただきました。

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