病棟デビューを果たして数日ですが、初期研修医のチーム毎に行っている朝の打ち合わせも医局でみなれた風景になってきました。
病棟デビューを果たして数日ですが、初期研修医のチーム毎に行っている朝の打ち合わせも医局でみなれた風景になってきました。
指導医以外でも、先輩医師にコンサルトやアドバイスを求める事も多く、上級医もそれぞれの専門から、気軽に丁寧に相談にのってくれます。
基本は、複数体制のチームで動いていますが、最低週に1回は、1年目初期研修医が全員集まって、カンファレンスを行います。それぞれの持ち患者さんの経過や治療方針など、判断に困る事や不安を共有しつつ、経過の中での疑問を出し合うことで学びにもなっています。
今年度は、今回が初回です。まずは入院時サマリーのチェックと、それぞれの患者さんについて、正確に過不足無くレポートできることが目標。
病棟勤務が始まったばかりでもあり、現状の受け持ち患者さんは1名または2名。それぞれプロフィール、入院経路や主訴、プロブレムリストと、治療や退院に向けての問題点を出し合いました。
指導医からは、「どの問題や疾患に対してアセスメントをしているのか分かるように、それぞれ対応するプロブレムをカルテに記載した方が分かり易い」「退院できるのか、疾病だけでは無く解決が必要な社会的なプロブレムという視点を持ちましょう」などのアドバイスが。
確かに、研修医が取り上げた患者さんのプロブレムリストには、高齢夫婦2人くらしの方も多く「入院を契機に認知症の進行が考えられ、現在の要介護度から、退院とサービス利用のために介護保険の区分変更が必要」「小脳梗塞の場合は、小さい梗塞でも生活に影響が出る後遺症が残ることも多く、入院中に進行するケースもあると伝えた方が良い」「施設では経管栄養剤のみの摂取で、低栄養状態の患者さんが実は嚥下食が食べられた。回復には経口摂取が望ましいが、退院先の施設は対応出来るとは限らない」
数日間でも、多くの問題点が指摘され、地域の高齢者が抱える問題の一端が見えました。
指導医からは、カンファレンスのまとめとして「経済的問題や、在宅や施設での生活継続が困難な患者さんも多く、地域の病院には社会的側面からのケアも求められている。今後もカンファレンスで、急性期治療に終わらず、社会的背景にも着眼して、解決策を考えていける場にもしたいと思う」と説明がありました。
おすすめブログ
最新ブログ
ブログ
Copyright(C) 2017 CHIBA MIN-IREN All Rights Reserved.