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本日の初期研修医「心に残った患者症例報告会」外科研修

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今回の「心に残った患者症例報告会」は、外科ローテション3か月間で、初期研修医が出会った患者さんです。

 

今回の症例は、既往歴にパーキンソン病があり、下血精査で来院された患者さん。手術を行い、入院時の主訴である下血は解決したため退院調整となりました。

 

ご家族にお聞きした、入院前の患者さんの状態では、座位からの立ち上がりは困難で、転倒や失禁がありました。また、入院後のリハビリやベッドからの起き上がりでの血圧変動が大きく、入院経過の中で、意識障害が見られ座位を取る事も困難な状況でした。

ご家族に確認したところ、1年前までは杖で歩行できていたとのことで、パーキンソン病にしては進行が早く、他に器質的疾患が隠れていないか、検査を開始しました。結果、CTやMRI検査などで、進行性核上性麻痺が疑われ、神経内科医の診断を経て確定診断となりました。

 

徐々に会話なども困難となり、当初は胃ろう造設など希望されていたご家族も「積極的治療は行わない」という意向になりました。

この患者さんから学んだ事として初期研修医からは

「既に診断されている病名に拘らない事の大切さを最も実感しました。」「コロナ禍で家族のお見舞いも制限がある現状ではさらに、患者さんの病床や意向を家族にお伝えする事の難しさを感じた」との感想です。

また「この患者さんが心に残った」理由として、「外科的治療から内科まで、3カ月の研修期間のほとんどで関わることが出来た」「難病告知の難しさを初めて経験した」と報告がありました。

指導医や上級医からは「大きな研修病院であれば、外科治療終了後は内科に任せて、この患者さんとの関りは無くなってしまうが、内科に転科した後も退院まで関われたことは貴重な経験になったと思う」などの感想が出されました。また会話以外のコミュニケーションの取り方や、パーキンソン病診断の難しさについてなどもアドバイスがあり、報告は終了となりました。

 

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