11月26日に市川高校にて講演会を3年ぶりに実地で開催しました。
今回は、船橋二和病院小児科医の小黒医師より実際にあった症例をベースに、医療用語の説明から始まりBPSモデル(そのひとが置かれている状況を身体(生物)的(Bio)、心理的(Psycho)、社会的(Social)といった3つの側面から分析しようという考え方)の説明や多職種連携の重要さ、また生活保護制度にもふれて頂きました。高校生のディスカッションではグルーブごとにproblem listを考えてもらい、どのようにアプローチしていくことが患者さんの為になるか考えてもらいました。
参加した高校生からは、
「医師の仕事は〝病気の治療をする〟ことしか考えていなかったが、そもそも患者さんには複合的な要因があるということにはっとさせられた」
「医師として患者の身体を治すことだけが仕事じゃないということがわかった。患者に寄り添うことができる人間性、病状などの目に見えること以外の問題を見分ける分析力が必要だと思った」
「全然生活保護が広まっていないことが分かった。患者の病気だけを診るのではなくてその人の背景もちゃんと見てから治療を考えることが大切だと分かった」
「ディスカッションをしてBPSモデルを使うことで様々な視点から考えられた。実際の症例をもとにしたのでリアリティーがあってよい体験となった」などがあげられました。
今後もこうした企画をとおして、医師をめざす高校生のみなさんを応援できたらと思います。