船橋二和病院では、内科学会地方会での発表を研修に位置付けて取り組んでいます。
今回は「シックデイにも関わらずSGLT2阻害薬の内服を継続し、正常血糖ケトアシドーシスを発症した2型糖尿病の一例」です。
船橋二和病院では、内科学会地方会での発表を研修に位置付けて取り組んでいます。
今回は「シックデイにも関わらずSGLT2阻害薬の内服を継続し、正常血糖ケトアシドーシスを発症した2型糖尿病の一例」です。
「食事(特に炭水化物)の摂取が十分にできていなかったことから細胞が飢餓状態、脂質代謝が働き高ケトン血症となった。さらにその期間もSGLT2阻害薬の内服を継続したことでケトアシドーシスとなるも、SGLT2阻害薬による尿糖排泄により正常血糖ケトアシドーシスとなったことが考えられる。糖尿病患者でなくともSGLT2阻害薬の使用の機会が増えていることから、ありふれた主訴に対しても、詳細な内服歴や既往歴の把握、またシックデイの期間でのSGLT2阻害薬の休薬指導が重要である。」との結語でした。
実際の地方会に先だった病院内での予演会では「シックデイ(食事摂取困難)に対して休薬の指示はあったのか?一般的には休薬の指導をすることが必要ですか?」「静脈血液ガス分析から考えられた、AG開大性代謝性アシドーシス、呼吸性アルカローシス、代謝性アルカローシスそれぞれの原因は?」といった質問が出されました。また「糖尿病薬は添付文書に、食事が摂れない時は休薬と書いてあるが、高齢者も多く伝わらないことも多いので、救急対応などで食思不振があれば伝えてあげた方がよいなどの意見がだされました。」
予演会終了後は指導医と一緒に出された意見を振り返り、アドバイスを受けつつ発表内容の訂正やブラッシュアップを行っている様子がうかがえました。
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