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船橋二和病院 初期研修 医学生

本日の初期研修医「救急外来症例カンファレンス」、救急外来での造影CTについて

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救急外来での造影CT検査について

船橋二和病院で初期研修をスタートした1年目研修医4名。じょじょに受け持ちを増やしながら研修を進めています。6月には夜間当直帯での救急外来研修を控え、毎週、指導医からの講義や救急外来の症例検討を行っています。

 

 本日は「救急カンファレンス」。研修医と若手医師が、それぞれに救急外来で経験した症例を持ち寄って、診察から鑑別、治療まで教訓的な内容を共有します。また同時に、救急外来での必要な知識なども、レクチャーを行います。

 

本日は、CT画像の読影と救急外来での造影CT検査について。

救急外来での造影CT検査について

まずは、ウオークインで来院された大動脈解離の画像です。非常に強い共通の訴えがあり即座に造影CT検査を行いました。指導医からは「大動脈解離の患者さんが救急車ではなく、稀に歩いて受診するケースがあるので注意が必要」「一時的に痛みが改善するケースもあり、救急外来で大動脈解離などを疑った場合は、積極的に造影検査を行った方が良い」。

 2例目は肺塞栓血栓症の画像。呼吸苦と低酸素がありましたが、他に原因が見つからなかったケースです。「塞栓が同時に多発的に起こるケースが多いこと」「血管の画像診断は、血管を追うイメージで画像を動かすと判断しやすい」とアドバイスがありました。


研修医からは「胸痛を主訴に来院する患者さんは多いと思うが、造影CT施行を判断する基準は?」と質問がありました。「大動脈解離はDダイマー検査で多くは除外できるが、救急外来では検査結果を待つ余裕が無いので、致命的な疾患から排除することが大切」との答えです。

 今後も、救外症例鑑別カンファレンスなどもお伝えしていきます。

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